金環日食の日
今日は金環日食でした。
昨夜はなるべく早く寝ようと思っていたのに、蚊がいてなかなか眠れず、こんな時に限って何度も目が覚めてしまい、眠った気がしませんでした。
でも、珍しくちゃんと目覚ましで朝早く6時過ぎに起きました。
太陽が欠け始めているのが見えるのを確認し、自転車で一応出勤しました。
どこが見やすいかなあとポイントを頭の中で探しながら東に開けた場所にまず行ってみると、おじいさんが三脚を立てて見ていました。
やるねえと思いながら自販機を求めてさらに移動し、7時頃だと言うのに高校生が自転車で走って行くのを見て丘の上にある高校を思い出し、正門前に自転車を止めました。
高校の庭には先生がひとり三脚を構え、校舎の前には生徒が数人立ってフィルター越しに見てました。
ここがベストと決め、缶コーヒーを飲みながら東の空の太陽をちらりと見、くるりと向いて日食ウォッチングしている人たちも観察してました。
金環日食が一番美しく見えるベストラインから結構離れた土地にいたので、金環が分厚く、いや裸眼でちらりと見ただけなので正確ではありませんが、こんなもんだなあと眺めました。
金環日食になっていた頃は高校の校舎の窓がいくつか開いてそこから見ている人もいました。
校舎前の生徒たちはせいぜい10人程度で、女子高校生は2、3人、総じて高校生はあまり興味がないようでした。
金環日食が終わってから高校を離れて住宅地を走り抜けると、家の前で家族揃って見ている人がかなりいて、小さな子供のいる家庭や暇のあるお年寄りは楽しんでいらっしゃるようでした。
こうしてゆっくり出勤し職場でBBCとCNNのサイトにアクセスしてみると、どちらのサイトでも特集みたいになってました。
英語では金環のことをring of fireと言うんですね。
国内ニュースでは日本列島のどこで金環日食が見られるか、日食商戦はどうかということばかりでしたが、世界的に眺めると地球のどこからどこまでの帯状地域で見られるかということになり、香港あたりから太平洋を越えて米国の西部までと書いてありました。
さらにアジアでは日の出直後、米国では日没直前になります。
もうちょっと真面目に調べておけばもっと楽しめたのかもしれません。
日食は珍しくない天文現象ですが、皆既日食や金環日食は珍しいのです。
月食も同様です。
私ははっきり言えば天文現象を見るのは好きです。
一番の思い出は、何も知らずに大学の仲間で奥穂高岳に登るために穂高岳山荘に泊まった夜が月食だった時ですね。
一緒に行った男どもは登り切ってぐっすり寝ていて、体力がないからゆっくり登って夜は眠くならずに外をうろうろしていた私ひとり、他の登山客と一緒に山の上で幻想的な月食を見てました。
こんな風に書くと、星空の下でロマンチックな夜を〜と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私にその手は通用しません。
なぜなら父がアマチュア天文家のため、事あるごとに星座、流星、彗星の話を聞かされるし早起きして見ろと言われるので飽き飽きしてましたし、おかげで天文学は嫌いになっても知識は並の女性より沢山あるのです。
初対面で星座の話をして私を口説こうとした殿方がかつていらっしゃいましたが、その話でどうしたいんだい?と醒めた目で見てました。
父の専門は流星なので、日食や月食は専門外となり、父の傘から逃れられるので嬉しいのです。
惑星も専門外、ブラックホールやパルサー星も専門外、だから好きです。
天文台や望遠鏡もわくわくしますし、天文学を通り越してSFも大好きです。
父が押しつけさえしなければ私は天文学者になっていたのかも・・・物理学が苦手だったから無理でしょうね。
マスコミは日食を観察する人たちの様子を大げさに書いてますが、実際にはせいぜい2、3割の人たちが観察した程度だと思います。
私の職場は研究所なので日食は見るべしという空気があり、先回の日食は駐車場で大勢が眺めていたほどです。
今日も日食を見てから出勤してきた人が多かったようです。
幸運にも日食の時間帯は雲の切れ間があってちょうど太陽がそこにありました。
こんな立場でもあるので個人的にも大勢の人に興味を持って見てもらいたいけれど、それで商売することには眉をひそめます。
そうそう、私は金環日食でも多少は薄暗くなるだろうと期待していたのに、全然暗くなりませんでした。
もし日食だと知らなかったら気づかなかったのかもしれません。
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