教育も研究も数値で表現可能なのか?
私は日経のBiotechnology Japanのメルマガを取ってまして、最近の文章で心底賛同した箇所がありました。
大学が日本科学水準を改善するためにあれやこれや策を練ったために、学生は博士課程に進学するのを辞め、進学した大学院生も実験をする兵隊にさせられ、その褒美として学位がもらえたとしても就職先がなかなか見つからず、ポスドクという兵隊の延長をするしかないといった主旨。
そうなんだよなあ。
目先の数値目標を達成することに必死になると将来的には落ちることになるんだよなあ。
公共の研究所も同じなんです。
論文数がどうだとか効率化がどうだとか広報がどうだとかで、会議や研究以外の仕事をしていたら、研究に避ける時間は自ずと減ります。
減ったからと言って、セミナーだ会議だと参加させられてますます時間はなくなるし、やる気もなくなるし。
研究にもある程度の目標や競争は必要だと思いますけど、いろんな分野の研究を一緒にされて比べられたり研究の外の方から文句を言われたりするのは納得しかねます。
大学はましてや研究の場であるだけでなく教育の場でもありますから、単純に大学間で比較するのは教育の目的にそぐわないでしょう。
小中高学校という教育機関でも政府は競争させようとしてますが、あれも言語道断と言いたいです。
学力テストの結果を公表したら学校が無理矢理成績を上げようとするのは過去の例で明らかなのに、なぜ一部の知事は公表させようとするのか全く理解できません。
本来目的としていた学力の把握ならば統計的に有意な数を揃えればいいはずで、全数揃える必要はありません。
小学校なら尚更、小学生への妙な圧力は害こそあれ益になることはないと思います。
どうも現代社会は体裁を整えるために本末転倒なことをするようです。
教育はそれぞれの人に必要な知識や技術や体力や感性を身につけさせることで、やたらに人同士を比べるのはおかしいです。
研究は人間の生活を豊かにするためにあると考える方もいらっしゃるでしょうが、研究者は将来的な展望としてそういうことを考えていても、日常は未知の事実を知るために努力しています。
だから、教育も研究も数値目標を掲げられ比較されるのがそれぞれの目的を達成するために役に立つのか?と思うのです。
テストの平均点数が高い学校の方が幸せな子供が多いのか?!
論文数が多い方が自然の真理を見つけたか、人間の生活に役立つのか。
一方、民間会社は利益を上げることが必要ですが、その前に人々を助けたり喜ばせたりしなければ利益は得られません。
それはよくわかっているようです。
では、政府は国民の生活を最低限守ることが仕事でしょう。
しかし、政府のトップたちはわかってない。
国民が支出を控えているから、経済の活性化のために金をばらまこうとする策もおかしいです。
国民は収入が不足しているから支出を控えているんです。
雇用を促進させるか福祉を充実させるべきでしょう。
政府は大企業のために働くんじゃねえ。
医療を必要な時に迅速に受けられない、受け取る権利があるのに年金を受け取れず生活に困る、働いても働いても生活が苦しい、条件は満たしているのに生活保護が受けられない・・・政府は第一にできるだけ多くの国民に最低限の生活ができるように制度を整えるべき。
そう言えば、私の職場でも妙なお達しが回って来ました。
大学の教官などに応募する際は事前に上司や所属機関に知らせておけと言うんです。
転職しようという時に会社に知らせるか?!
ここを辞めて出て行きたいという意志を見せたら処遇が悪くなるのは当たり前だし、引き留めはしないと聞いたけど、それはどんどん出てけ、お前たちは要らないと言われているようなものです。
何だか変。
そりゃ、管理職は事前に知りたいでしょうけど、文句を言われようと黙って応募して採用してくれた時に言った方がいいですよ。
出て行くことが決まっていれば文句なんて痛くも痒くもありませんから。
思いついたことをだらだらと書きました。
何事も表向きの目的やマスコミによる煽動に乗る前に、権力に屈する前に、実情を知って長期的な視点と広い視野で判断して欲しいと思います。
そして、最近強く思うことは法治国家であっても法律で杓子定規に判断しないで欲しい。
法律って守ることは大事だけど、法律は国民を守るためにあるんだからその目的のためなら柔軟に対応して欲しい。
例えば、塩谷文科相が学校で国歌斉唱時に起立するのは常識で、それが指導要領に書かれていないのはおかしいと仰ったこと。
常識だったらわざわざ記載する必要はないと思うし、国歌に抵抗を感じる生徒もいるし日本人でない生徒だっているんだから。
第一、学校は兵隊を養成する施設じゃないんだぞと思う。
逆に、何でも法律にして守らせようとする動きがあるけど、愛国心などのような他人には非常にわかりにくいことを守れなんておかしい。
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