« TPOを考えて煙草とアルコールはたしなむべき | Main | 10-11月のアルペンスキーW杯のスラローム以外のレースも »

December 01, 2008

結末はそうじゃなくて、と思う映画2本

今日は12月1日。
師走!なんてお決まりな言葉ではなく、今日というより今夜は金星と木星が最接近している日です。
きれいに晴れ渡っていたので、宵の西の空に三日月、その上に金星と木星が並び、明るい方が宵の明星、やや暗い方が木星でした。
三日月とは言え、月の近くで明るく輝く星がふたつもある光景は滅多に見られず、素晴らしいと思います。
夜が更けるにつれて月も星も西に沈んでしまうので、晴れている夜の早い時間帯に西の空を見て下さい。
必ず見つかります。

さて、12月1日は映画の日でもあります。
今日は1000円で観られる映画館が多かったのですが、私は行きませんでした。
その埋め合わせではありませんが、脚本が気にいらない、結末はそうじゃなくてこうしたいなあと思う映画を2本紹介します。

1本目は”彼が二度愛したS”、惜しいと感じました。
邦題はラブストーリーを匂わせていますが、原題は”Deception(詐欺)”でサスペンス映画のはずがラブストーリーが表に出ようとするからバランスが悪いのです。
主役はヒュー・ジャックマン、ユアン・マクレガー、ミッシェル・ウィリアムズで、ヒューがプロデューサーを兼ねていて、彼の所属する製作会社が製作した第1作目の独立系映画会社の映画です。
とにかく脚本が良かったからヒューが決めたようですが、文章を読んで良かった脚本が映画になっても良いとは限りません。
”彼が二度愛したS”は当にそんな作品でした。
もっとサスペンスに重点を置いていたら良かったのに、サスペンスあってのラブストーリーなのになあと私は感じました。
どこをどうしたらいいのかはわかりませんが、観た後に残る印象がラブ、次がサスペンスなのです。

ユアン演じる会計士はニューヨークのあちこちの会社に出向いて監査しているけれど、女性とのつき合いに憧れている。
夜もひとりで仕事をしていると、ヒュー演じる弁護士がやってきて意気投合。
テニスに行ったりランチをしたり楽しくつき合っていたが、弁護士がロンドンに出張する直前に携帯電話を取り違えてしまう。
会計士は気づいて電話するが、弁護士はロンドンから戻るまでそのまま使おうと言う。
会計士も賛成して使っていると、"Are you free tonight?"と聞く女性からの電話がかかって来て成り行きでその女性とホテルで会うことになる。
実は男女がセックスだけをする秘密の会だったのだ。
会計士は女性に飢えていたこともあって次々と密会を重ねていたが、以前地下鉄で会って惚れていた女性(ミッシェル)と出会う。
その日ばかりはセックスをせず喋り続け、後日女性から電話がかかってきて中華街でデートする。
デートの最後はホテル。
廊下に出たちょっとした隙に女性が消えてしまい、シーツに血と思った瞬間に殴られて会計士は気を失う。
ここまでも結構面白くて、ニューヨークの美しい夜景とユアンとヒューの演技は見応えがある。
しかし、この後が本題である。

会計士は消えた女性の行方を必死に追うが・・・その次の展開を書けないのは残念。
まあ途中までは思った通りの展開で、やっぱり怪しいと思っていたんだよなあとその途端に振り切れるほどの急展開。
そこからも急展開が続いて、最初予想した通りに最後は落ち着いたが、しっくり来ない。
弁護士の結末は良し、女性の結末も良しだが、会計士の変貌ぶりは納得が行かない。
正義はほったらかしなのも気に入らない。
小説なら気にならなかったかもしれないが、映画だと目につく。

ヒューの最初のプロデューサー業は失敗だろうなあ。
大きな映画会社に配給してもらえなかったのも失敗だろうなあ。
でも、ヒューの俳優ぶり、特に立ち姿はほれぼれする。
ユアンはたくさんのベッドシーンご苦労様でした。

2本目は”1408号室”、スティーブン・キング原作、ミカエル・ハフストローム監督、ジョン・キューザック主演の(おそらく)独立系映画会社の映画です。
ジョン・キューザックは好きな俳優ですし、あらすじを読んでも展開が想像できなかったので観ることにしました。

娘を亡くしてニューヨークの奥さんの元から姿を消し、カリフォルニアに住んで霊が出る所を紹介する本を出版しているオカルト作家が、ニューヨークのドルフィンホテルの1408号室を紹介する絵はがきを受け取り、泊まることにする。
ところが、ドルフィンホテルはどうしても泊めたくなくて、サミュエル・L・ジャクソン扮する支配人はあの手この手で阻止しようとする。
なぜなら1408号室に1時間以上いて生きて帰った人はいないから。
そう聞けばますます泊まりたくなって強引に鍵を受け取る。
すると、いろんなことが起こる。
ここが見所で、恐怖に陥れる技とそれを実現させた技術陣とそれに反応した演技を楽しむべき。
結末がどうなるかは見てのお楽しみだが、これも技あり。
私は恐怖が続くと解釈した。

ただ、エンディングは納得が行かなくて解釈は如何ようにもできて、どうにもはっきりしない。
もっと怖がらせてもいいし、ほっとさせるエンディングでもいいと思うのだ。
ややネタバレになるが、亡くした娘を絡めた恐怖は映画を複雑にする。
これがなければもっと単純なホラー映画になったのに、あるいは複雑になったからこそ成立した映画かもしれないとも思う。
私には消化不足の映画である。

-----------------
sent from W-ZERO3

|

« TPOを考えて煙草とアルコールはたしなむべき | Main | 10-11月のアルペンスキーW杯のスラローム以外のレースも »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73728/43295537

Listed below are links to weblogs that reference 結末はそうじゃなくて、と思う映画2本:

« TPOを考えて煙草とアルコールはたしなむべき | Main | 10-11月のアルペンスキーW杯のスラローム以外のレースも »