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November 03, 2010

育休取得促進は賛成+朝日新聞不信

今日はハッピーマンデー対象外の祝日、つまりは天皇関連の祝日でありました。
私は映画の梯子をすべく街に出ていました。
満足しました。

気になっていたニュース2つを追ってみます。
ひとつは以前取り上げた首長の育休です。
関連ニュースを拾うと、東京都文京区の成沢広修区長が2010年4月に13日間取ったのが最初でした。
大阪府箕面市の倉田哲郎市長が同年10月に約2週間、三重県伊勢市の鈴木健一市長も10、11月に3日間取り、そして広島県の湯崎英彦知事が10月下旬から部分的に取ります。

私はみなし公務員の立場なので男女差別ほぼ無し、育児休暇取得に何の問題もありませんが、周囲で男性が育休を取ったと聞いたことがないのです。
それを考えると、男性首長がこれだけ次々と育休を取っている現状は素晴らしいというか首長たる者はそういう精神に溢れているというか、やっぱり率先して取らないと職員が取らないという意識があるんじゃないかと思うんですよ。
もちろん家庭の事情もあって止むに止まれずかもしれませんが、組織のトップが休まないと休みにくいというサラリーマン根性もありますから、そこを推し量った戦略という側面が動機の大半でしょう。

区長や市長の時はさほどマスコミに載らなかったのに知事ともなると大騒ぎで、大阪府の橋下徹知事と北海道の高橋はるみ知事が真っ向から反対意見を述べ、島根県の溝口善兵衛知事と鳥取県の平井伸治知事と東京都の石原慎太郎知事(!)が応援しています。
政府では細川律夫厚生労働相が後押しする発言をし、今期で引退する愛知県の神田真秋知事は他人事っぽい感じで賛同し、三重県の野呂昭彦知事も賛同しています。
賛否両論に分かれていても、皆さん男性も育休取得すべきという意見に変わりなく、要は首長が率先して取得して取りやすくすべきか、環境を整えてから首長が取るべきかという違いだけです。
世間は反対意見が多数のようですが、時流は賛成方向であり今は考え方の違いで賛否分かれているんだから人それぞれということでいいんじゃないですか?

もうひとつが朝日新聞のがん治療ワクチン記事です。
記事はもちろん、経緯や影響は是非調べて一読していただきたいのですが、朝日新聞が東大医科研ががんワクチンの臨床試験をしていた時のことを取り上げて10月15日付けの1面記事にしました。
この記事を私みたいな素人が読むと東大医科研何かしたか?と思ってしまいますが、医科研サイトに掲載されている所長の反論を読むと科学者側を知っている身としてはこっちが真実と思いました。
医科研によれば朝日新聞の取材に何度か応えているのに記事は曖昧な箇所が多く、明らかな事実誤認(調べればわかることをなぜ訂正しないか?)もあります。
未だに朝日新聞は訂正も何もしていません。

医療の発展のために臨床試験に協力している医師側と患者側双方にとって、大迷惑です。
朝日新聞は何がしたいのか、文責として氏名入りの記事にした意欲がどこに向けられているのかさっぱりわかりません。
事実誤認なんてジャーナリストとしての基本が成ってないでしょう。
信用なりませぬ。

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sent from W-ZERO3

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