PFAS
今日の話題は私がまだ十分に理解していないことなのですが、実はずっと気になっていてアンテナを張っていたことで、Nature誌のNewsに3月17日付の記事を読んでいい加減に書くべきと決意しました。
最初にこの公害を知ったのは2019年の映画「ダーク・ウォーターズ」です。
本作はトッド・ヘインズ監督作で、主演のマーク・ラファロは製作も兼ねていて、実際に起きたDuPont社による公害とその訴訟を担当した弁護士を描いた映画です。
恥ずかしながら本作を観るまでDuPont社による公害は全く知らず、作中の弁護士同様にPFOAとは何ぞやと思いました。
PFOAとはPFAS(有機フッ素化合物)の一種で、発がん物質であり様々な健康被害を起こすそうで、DuPont社はその作用を知りながら生産を続けていたことで訴訟されました。
その裁判は現在も進行中なのかつい最近終わったくらいの情報しか私は持ち合わせていませんが、典型的な公害発生源のメーカーの動きであり裁判が長引くのもさもありなんと感じています。
世界や各国は裁判と関係なく規制に動き出し、2019年ストックホルム条約でPFOAとその関連物質が廃絶物質のひとつに指定され、EUはPFAS生産禁止に動いているところで、米国のEPA(環境保護庁)は飲料水中のPFAS濃度の規制強化に動き出しました。
PFASを水や土から抽出して分解する技術は既にありますが、非常に高くつくのでEPAの規制強化が現実的なのか?と疑問視もされています。
ですが、締約国である日本も国内法を整備して規制に積極的に取り組むべきところですが、実際には動きが鈍く、沖縄や多摩でのPFAS汚染のニュースが巷を賑わせている状況です。
行政の動きも、規制に敏感になっている関連メーカーの動きも、PFAS汚染ニュースと同様にネット検索すれば拾えます。
世界の動きも日本語での検索でわかります。
ただ、話が複雑になっていて非常にわかりにくいのが現状です。
私も冒頭に書いたようにPFASなど知らず、PFASを使用したテフロン加工フライパンを買っていました。
このテフロンの特許を持っているのがDuPont社です。
テフロンなんで簡単に剥がれてしまうじゃないかと言われるでしょうが、剥がれて環境中に放たれて分解されるならよいのに"forever chemicals"とも呼ばれるように分解されません。
そこが大問題なのです。
沖縄でのPFAS汚染も私は当初在日米軍の泡消火剤だけが汚染源だろうと思っていましたが、多摩地方でも汚染されている、いや調べれば全国各地で汚染が起きている状況だろうと感じています。
がん発生率は上昇している原因は放射線や生活習慣だけでなくPFASもそうだろうとぼんやり感じています。
PFASの化学構造も今ひとつピンと来ないくらいの門外漢なので、何ひとつ具体的なことが書けていませんが、どうぞお許し下さい。
ただPFASという言葉だけは覚えて情報のアンテナを張っていただきたく存じます。