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May 22, 2023

中古住宅購入のInstagramを開設してます。

すっかり失念してましたが、タイトルのように中古住宅購入をInstagramで報告してみようと開設しています。
写真中心のSNSは初めてなので面白いか面白くないかはわかりませんが、これ以上のネタはもう手にできないと思って始めてます。
更新頻度は低いと思いますが、よろしければご覧下さいませ。
https://www.instagram.com/p/CsMFfQrxrjq/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

なお、中古住宅購入については2本記事を挙げています。
「中古住宅購入」https://atsuko.tea-nifty.com/diary/2023/05/post-abd88b.html
「購入後の中古住宅をどうする?」https://atsuko.tea-nifty.com/diary/2023/05/post-f5d597.html

Twitterでもたまに中古住宅についてツイートを挙げることもありますが、まあこちらは広く浅くを常としてます。

映画愛溢れる映画を拾ってみた

韓国映画「オマージュ」に非常に感心して感想を書いたところですが、映画愛溢れる映画が他にもあったぞと最近の映画から拾ってみました。

スティーヴン・スピルバーグ監督の「フェイブルマンズ(2022)」は自伝的映画でもあり、「地上最大のショウ(1952)」の脱線シーンに衝撃を受けてから映画作りを始めたことが描かれます。
ですが、ストーリーは映画製作をそっちのけで両親の離婚などに重きが置かれ、私はピンと来ませんでした。
個人的には現在に通じるストーリーか示唆がない映画は単なる物語止まりで残念です。

インド・フランス映画「エンドロールのつづき(2021)」は予告編を見る限りジュゼッペ・トルナトーレ監督作「ニューシネマパラダイス(1989)」と同じストーリーに思えて、今更インド版ニューシネマパラダイスは観たくないと思ったほどです。
時間も空いたので観ることにしたところ、フィルム映画への郷愁からデジタル化まで描かれていて奥深い映画に仕上がっていました。
これもまたパン・ナリン監督の自伝的映画だそうで、過去を振り返るだけでなく現在も、できれば未来まで見通した映画になってこそ価値があると思っています。

さて日本映画で振り返ると、「銀平町シネマブルース(2022)」は、スランプに陥った映画監督が映画館や映画を愛する人に後押しされて再起する映画でした。
川越スカラ座で撮影されていて、一瞬まさかと勘違いしてしまったほど映画館への愛が溢れていました。
これは現在のストーリーとしてうまく映画愛をすくい上げていて、流石は城定秀夫監督と感心しました。

閉館する映画館を惜しんで作られる映画はあり、2013年3月末に閉館した銀座シネパトスを舞台にした「インターミッション(2012)」、2014年8月末に閉館した福山市のシネフク大黒座を舞台にした「シネマの天使(2015)」を思い出しました。
しかしながら「インターミッション」は観てませんし、「シネマの天使」は観たはずながら記憶にありません。
閉館するからと言って映画館を中心に据えて映画を作っても無理があるのでしょう。
映画愛だけで作られた「キネマの神様(2021)」は松竹100周年記念の山田洋次監督作ですが、如何せん山田監督が高齢のため感覚が古くていただけませんでした。

そこへ行くと、「Single8(2022)」は小中和哉監督作で、小中監督は若くないのに映画への情熱が熱くて弾けていて、とても気に入りました。
これもまた自伝的映画だそうですが、青春映画として捉えても羨ましいくらい輝いている主人公たちでした。
過去の話として作られているのに映画製作の過程が今にも通じていて映画以外でも通用しそうです。
観客が自分を描いていると勘違いするくらいがちょうどよい塩梅なのかもしれません。

でも日本映画で秀逸なのは「サマーフィルムにのって(2021)」です。
時代劇マニア女子が登場するだけでも目を見張るのに、高校の映画部で作られるキラキラ青春映画に対抗して時代劇映画を作ったら主人公を演じた男子が未来人だったという、青春映画と時代劇とSFの要素を持ちながらバランスの取れた映画に仕上がっています。
監督は今作が長編デビューの松本壮史です。
ジャンルを超えた映画に映画愛は隠れそうですが、高校の映画部で映画製作を争うなんて映画愛なくては成立しません。

まあ、映画愛のない映画監督に映画が作れる訳はないので前面に押し出すか出さないかだけのことでしょうが、日本映画には映画愛の無さそうな監督もいるようないないような・・・映画会社や関連会社には映画愛の無い方はいらっしゃいますよね。

May 21, 2023

「オマージュ」は拾い物でした。

「オマージュ」という映画のあらすじを読むと、古い映画の修復作業を通して自分自身を見直す女性映画監督が主人公でした。
どんな映画かわかりませんでしたが、映画をオマージュした映画は最近多くて自分としてはちょっとブームなので観ることにしました。

2021年の韓国映画でして、監督はシン・スウォンという女性、主人公も女性監督で、劇中の古い映画も初の女性監督の作品という入れ子構造みたいになってました。
この設定で下手に作ると、やたら元気な女性監督が張りっ切ってやり遂げるストーリーになりそうなものですが、主人公の女性監督は3作作ったものの先行きが見通せず、私生活では家庭もうまく行っておらず健康も不安を抱えてます。
それが冒頭の水泳教室のシーンに表現されていました。
おまけに、住んでいるマンションの駐車場に停めてあった車の中で自殺した女性がいたり隣に住む女性がずっと留守にしていたりと、死と老いを感じて不安に思う主人公の心情も日常生活の一部として描かれていました。
これらも下手に扱うとバランスが悪くなって何を表現しているのかわからなくなりそうなものですが、実にバランス良く、観客も日常生活を送っていて感じるかのようでした。

そんな描写なので主人公が若くてきれいで元気ではダメです。
日本映画ならミスを犯しそうなポイントですが、実力をつけている韓国映画は違いました。
「パラサイト」に出演しているイ・ジョンウンという女優は、太り気味で冴えない外見の中年女性という主人公にピッタリで、動きはゆっくりしているけれど頭は切れて仕事もきめ細かく行動力もある女性を演じています。
ですから、当然ながらイ・ジョンウンは実力ある俳優ですが、今作が初主演だそうです。

古い映画の修復は、フィルムが残っていても音が入ってなかったり検閲でカットされて不自然につなぎ合わされていたりしたため、脚本探しやフィルム探しに翻弄します。
この過程で韓国でも女性監督は不遇な環境で苦労していたことを知り、励まされるように頑張ってしまって不調をきたしたことで逆に家庭がうまく回り出す展開も自然で実にうまいです。
登場する当時関わった人たちは映画愛があり、そこもうまいです。
ストーリーの展開上そうでないと困りますが、映画愛溢れる各国の映画の中でも濃密な映画愛が詰まっていました。

説教臭くなく説明過多でもなく雰囲気だけで押すでもなく、実に実にバランスの良い脚本と演出と演技とキャスティングです。
惜しむらくは公開規模の小ささと宣伝力の無さです。
韓国映画は自分で選んで自分の目で確かめて自分で評価する価値のある作品に出合う確率が高くなっていますので、挑戦して欲しいです。
事前にわかるほど簡単ではありませんし、消去法で攻めるにしても日本映画やハリウッド映画ほど簡単ではありません。
そこはあらかじめお断りしておきます。
しかしながら、期待してなかっただけに拾い物だった「オマージュ」は素晴らしいです。

May 20, 2023

80年代舞台のフランス映画と米国映画を同じ日に観た。

久々に映画の感想を書いてみます。
偶然ながら同日に80年代を舞台にした映画を2本観まして、名古屋弁で言うところのえらく違った雰囲気を持っていたことに驚きました。
紹介する1本はパリを舞台にして監督の思い出である深夜ラジオ番組をモチーフにしたフランス映画「午前4時にパリの夜は明ける」、原題を直訳すれば「夜の乗客」でこれがラジオ番組名にもなっています。
もう1本はニューヨークを舞台にした監督の自伝的映画「アルマゲドン・タイム ある日々の肖像」、原題もArmageddon Timeの米国映画です。

「午前4時にパリの夜は明ける」の主人公はパリに住む専業主婦だったが、夫に女ができて出て行ったアパートメントに娘と息子の3人で住むことになったものの仕事をしないと収入がない女性です。
監督のミカエル・アースは男性ですのでストーリーはフィクションですが、80年代のパリの映像が差し込まれてミッテラン大統領誕生のニュースも若者がデモに明け暮れる様もドラッグに溺れた人々も実感できる作りになっています。
しかしながら、あくまでも主人公と息子の目線でストーリーは進むので恋の行方が中心となり、デモに熱心な娘の描写は最低限、居候をする若い女性の描写を通して社会からドロップアウトした人々が描かれるだけです。
離婚がミッテラン大統領誕生の1981年、そこから7年間を描いたとなっていますが、時代の変化は私にはわかりませんでした。
恋愛優先はいかにもフランスらしくフランスでは好まれるのかもしれませんが、現代に続かないストーリーでは飽きてしまいました。
深夜ラジオ番組への郷愁は私も持ち合わせていますので好感は持ちますが、他人には勧めづらい映画です。

「アルマゲドン・タイム ある日々の肖像」の主人公はウクライナ系ユダヤ人家族の息子12歳で、勉強はできなくて悪さばかりするけど中流家庭で母親は公立中学のPTA会長なので何とかやっていた子供です。
母親は教育や食事やしつけに熱心で、父親は仕事だけでなくしつけに熱心、兄は勉強ができて私立中学に通っているので疎外感を感じている一方、母方の祖父を慕っているので、愛情ある家庭ですくすくと育っているように冒頭では見えました。
ところが、公立中学には黒人がいると祖父祖母たちは非難をし、しつけは子供の人権無視の家族ファーストで、公立中学自体も人種差別をする教師がいたり、とあるきっかけで兄の通う私立中学へ転校すればエリート養成校でユダヤ人ゆえに見下されたり、組織や家族が子供の将来を決めると差別と人権無視のオンパレードになるとひしひしと感じさせられる映画でした。
80年代当時の映像はほぼ使ってないようながら、テレビ映像ではロナルド・レーガン大統領が、私立中学の来賓にドナルド・トランプ元大統領の父とその娘が登場します。
そればかりか台詞は差別意識で刺々しく、祖父の語るウクライナでのユダヤ人虐殺から逃れた祖父の母親の話は戦争の爪痕が生々しく、現代にも通じるものがそこかしこに溢れています。
息子としては宇宙へ憧れ、ビートルズが台頭してディスコミュージックも流行し、未来に夢を持っているのに、家族は過去に囚われ現在の悪習にがんじがらめにされているため、自分は耐え忍ぶしかない苦悩の時代です。
今の日本に共通する部分が多くて痛々しくて、良い映画だと思うけど逃げ出したくなる気持ちを堪えて観てました。

もし日本人監督が同じ80年代を舞台に自伝的映画なり何なりを作ったとしたら、どんな映画になるのでしょう。
バブル期に当たるから猫も杓子もスキーとかマハラジャとか24時間働くリゲインとか能天気な映画でしょうか?
それとも、男女雇用機会均等法ができた年代でもあり専業主婦が女性の夢とされた時代でもあり家制度が当たり前だった時代だから、女性は思い出したくもないものができあがるのかもしれません。

May 08, 2023

購入後の中古住宅をどうする?

昨日書いたように中古住宅物件を購入しまして、今が色々進めている最中だとよかったのですが、年度初めとGWに阻まれてまだほぼ何も進んでいません。

唯一進んだのは、土地家屋調査士がしてくれている土地境界の件です。

長い間売買されていない土地だと境界を示してないことが多いようです。

詳しいことはわかりませんが、測量して云々かんぬんするそうで、土地家屋調査士と役所と土地関係者の立会が予定されています。


昭和の家屋なので耐震性は低いと思われ、役所が耐震補強工事の補助金を出すこともあり、まずは耐震診断をしてもらおうと思ってます。

この手続の受付がGW明けからです。

その後で初めて諸々の工事の目処がつき始めます。

業者はそちらの方面に明るくないので、耐震診断する業者か不動産屋が頼んでいる業者に頼むでしょう。

ちなみに今回仲介してもらった不動産屋は古くからある地元の不動産屋で、下手なことをしたら評判が落ちると認識していました。

ですから、ここが紹介する業者ならば信頼して大丈夫と思ってます。


他にも、下水道が来る見通しがないならば汚水のみ処理する単独処理浄化槽から他の排水も合わせて処理する合併処理浄化槽に転換せよという法的縛りがあり、補助金がもらえる可能性があることを知り、調べたり聞いたりすると使える制度がありそうです。

このあたりのことはまだまだ調査不足です。


火災保険は決済に先んじて加入しました。

これは不動産屋に言われて初めて気づいたことで、私自身が保険会社を探して契約してもよかったのですが、時間的にそれは難しく、不動産屋が斡旋する保険会社にしました。


私がGWまでにできたことは、ご近所になった方々へ工事等でご迷惑をおかけしますとご挨拶に伺うことと、道路にはみ出している草や枝と厄介な雑草を切ったり抜いたりすることでした。

ご近所の方々はまあ昭和の方々で、私も昭和の職場でおっさんおばはん相手に渡り合っていたので表向きうまく対処できてますが、内心は苛立ってます。

面倒ですよねえ、アパート暮らしは随分前から地方でもドライな関係で過ごせるのに一軒家だとべとべとのウェットなんて。

でもまあ表向きいい関係にして庭で作業している姿を見せておけば、今後が楽かなとも考えてます。

カフェをすれば家をオープンにできて、あらぬ噂も立てられずに済むと思ってますが、好印象を植えつけておくのはプラスに働くでしょう。


閉鎖されるトランクルームからの荷物は、長い間チェックしてなかったのでまず現状把握はして、引越業者を使うほどの量ではないと判断しました。

車の運転もご無沙汰しているので大きな車で一回で済ませるよりも、まずは軽で運んでみようと思ってます。

May 07, 2023

中古住宅購入

御沙汰いたしました。

他にもほったらかしにしていることが多々あるほど忙しくしていまして、主な理由はタイトルのように中古住宅を購入したからです。


将来的に庭のある一軒家に住みたいなあと以前から夢を描いていました。

税金で生計を立てていたからには何か社会へお返ししたい、カフェみたいなものを開いて皆さんのためになればいいなと思っていましたが、きっかけがあって踏み切ることにしました。


古い建築が好き、特にいぶし銀の瓦が好きなので、古民家でカフェができそうな物件はぼんやりと探していました。

もちろんあるにはありますが、近くで交通の便も悪くなくて手頃な値に落ち着きそうな物件となるとありませんでした。

でもふっと見つけたのですよ、それも近所に。

古民家と呼ぶほどではないけれど当に昭和の民家を良い立地に見つけました。

以前に興奮した古民家は魅力的だったけど値が張りそうでカフェは厳しそうで諦めた経験があり、そこからは相当妥協しました。

でも内部を見せてもらって決まりました。

土壁と組み天井が私の心を掴まえて離さなかったのです。

難点はいくつもありますが、後の工事で何とかしよう、密閉空間に慣れたから困惑することもあるだろうけどこの空間を自分の物にしたいと思いました。

見つけた直後に借りているトランクルームを閉鎖すると連絡もあり、買おうと決心しました。


不動産購入は初めてだったので、参考になるように書いておきます。

賃貸と同様に不動産屋に行って物件を見せてもらい、他物件と比較してもやはりここにしますと伝えて手付金を支払うところまでは賃貸と似たようなものでした。

その後は買い主よりも不動産屋の手続きが大変そうで、不動産鑑定士がこんなに面倒で神経を使う仕事とは全く知りませんでした。

契約締結には契約書を揃えなければならず、土地に関する情報を役所から取り寄せ、売り主と買い主への連絡、売り主からの情報収集、買い主への土地と家屋と周辺などの様々な情報提供をするのです。

契約には売り主と買い主が同席して不動産鑑定士が一通り説明し、署名と捺印をして終わりました。

不動産屋に行った日から契約まで約1ヶ月かかり、契約時に現金で百万円が必要でした。

後日の決済手続は契約の約1ヶ月後に私の口座のある銀行で司法書士の立ち会いの下で行われました。

すべての書類が不備なく揃っているか司法書士が確認してこれらに基づいて土地登記手続に入り、口座からの振込及び引出をして売り主と不動産屋と司法書士に支払い、買い主である私が家の鍵を受け取って完了となりました。

決済のすべての準備を不動産鑑定士がし、司法書士は決済後に土地の登記手続をし、不動産屋の手間は圧倒的に多くて、楽な商売に思っていたのを反省しました。

初めての私は不動産鑑定士の指示を信じて従うしかありませんでしたが、現代にこんな時代遅れの面倒な手続きにしておく必要はあるのか?とは思いました。

土地登記は近年にデジタル化されたようですが、不動産屋の仕事はひたすらアナログでした。

そんな経緯を経て、中古住宅を手に入れましたが、問題はまだまだあります。

そちらについては次回に持ち越して、今回は驚いたことを書いて終わります。


不動産購入等は認印と実印が物を言う世界で、印鑑証明も何度か必要で役所へも何度か行きました。

相続手続時に実印が必要となり、既に実印を作って印鑑登録していたので知識も多少持っていてそこはうまく飛び越えられました。


また、決済時には買い主の住所票を購入した土地に変更しておく必要がありました。

別荘を買う時は違うのでしょうが、今回は住む前提で話をしていたのでそう言われました。

役所は居住しているから住所変更の手続きをする方針ですが、決済時に住んでいることは稀でしょうし、実際に不動産鑑定士は「役所で住んでますか?と訊かれたら住んでいると答えて住所変更して下さい」と言いましたし、司法書士もその時間的ずれを承知してましたし、色々と手続きをしていてもずれを承知している方が多く、法の欠陥を実感しました。

マイナンバーカードを持っていれば住民票の写しや印鑑証明は多少安く済んで手間も多少かからなかったかしれませんが、不利益はその程度と感じました。

マイナンバーカードを国民に作らせるよりも現実に合うシステムを構築した方がいい、破らざるを得ないシステムは悪です。


役所で住所変更すれば健康保険も自動的に住所変更され、そちらからの郵便は新住所に来てしまいます。

従って、郵便受けに南京錠を掛けました。

運転免許証の住所は変更してないので新住所での身分証明書に使えなくなり、かと言って旧住所で使うこともあり、どうしましょうか。

家屋の修繕、リフォームの工事をする必要があるので実際に住むのはまだ先です。

書類上は自宅の改築工事中で仮住まい、です。

<続く>

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