御沙汰いたしました。
他にもほったらかしにしていることが多々あるほど忙しくしていまして、主な理由はタイトルのように中古住宅を購入したからです。
将来的に庭のある一軒家に住みたいなあと以前から夢を描いていました。
税金で生計を立てていたからには何か社会へお返ししたい、カフェみたいなものを開いて皆さんのためになればいいなと思っていましたが、きっかけがあって踏み切ることにしました。
古い建築が好き、特にいぶし銀の瓦が好きなので、古民家でカフェができそうな物件はぼんやりと探していました。
もちろんあるにはありますが、近くで交通の便も悪くなくて手頃な値に落ち着きそうな物件となるとありませんでした。
でもふっと見つけたのですよ、それも近所に。
古民家と呼ぶほどではないけれど当に昭和の民家を良い立地に見つけました。
以前に興奮した古民家は魅力的だったけど値が張りそうでカフェは厳しそうで諦めた経験があり、そこからは相当妥協しました。
でも内部を見せてもらって決まりました。
土壁と組み天井が私の心を掴まえて離さなかったのです。
難点はいくつもありますが、後の工事で何とかしよう、密閉空間に慣れたから困惑することもあるだろうけどこの空間を自分の物にしたいと思いました。
見つけた直後に借りているトランクルームを閉鎖すると連絡もあり、買おうと決心しました。
不動産購入は初めてだったので、参考になるように書いておきます。
賃貸と同様に不動産屋に行って物件を見せてもらい、他物件と比較してもやはりここにしますと伝えて手付金を支払うところまでは賃貸と似たようなものでした。
その後は買い主よりも不動産屋の手続きが大変そうで、不動産鑑定士がこんなに面倒で神経を使う仕事とは全く知りませんでした。
契約締結には契約書を揃えなければならず、土地に関する情報を役所から取り寄せ、売り主と買い主への連絡、売り主からの情報収集、買い主への土地と家屋と周辺などの様々な情報提供をするのです。
契約には売り主と買い主が同席して不動産鑑定士が一通り説明し、署名と捺印をして終わりました。
不動産屋に行った日から契約まで約1ヶ月かかり、契約時に現金で百万円が必要でした。
後日の決済手続は契約の約1ヶ月後に私の口座のある銀行で司法書士の立ち会いの下で行われました。
すべての書類が不備なく揃っているか司法書士が確認してこれらに基づいて土地登記手続に入り、口座からの振込及び引出をして売り主と不動産屋と司法書士に支払い、買い主である私が家の鍵を受け取って完了となりました。
決済のすべての準備を不動産鑑定士がし、司法書士は決済後に土地の登記手続をし、不動産屋の手間は圧倒的に多くて、楽な商売に思っていたのを反省しました。
初めての私は不動産鑑定士の指示を信じて従うしかありませんでしたが、現代にこんな時代遅れの面倒な手続きにしておく必要はあるのか?とは思いました。
土地登記は近年にデジタル化されたようですが、不動産屋の仕事はひたすらアナログでした。
そんな経緯を経て、中古住宅を手に入れましたが、問題はまだまだあります。
そちらについては次回に持ち越して、今回は驚いたことを書いて終わります。
不動産購入等は認印と実印が物を言う世界で、印鑑証明も何度か必要で役所へも何度か行きました。
相続手続時に実印が必要となり、既に実印を作って印鑑登録していたので知識も多少持っていてそこはうまく飛び越えられました。
また、決済時には買い主の住所票を購入した土地に変更しておく必要がありました。
別荘を買う時は違うのでしょうが、今回は住む前提で話をしていたのでそう言われました。
役所は居住しているから住所変更の手続きをする方針ですが、決済時に住んでいることは稀でしょうし、実際に不動産鑑定士は「役所で住んでますか?と訊かれたら住んでいると答えて住所変更して下さい」と言いましたし、司法書士もその時間的ずれを承知してましたし、色々と手続きをしていてもずれを承知している方が多く、法の欠陥を実感しました。
マイナンバーカードを持っていれば住民票の写しや印鑑証明は多少安く済んで手間も多少かからなかったかしれませんが、不利益はその程度と感じました。
マイナンバーカードを国民に作らせるよりも現実に合うシステムを構築した方がいい、破らざるを得ないシステムは悪です。
役所で住所変更すれば健康保険も自動的に住所変更され、そちらからの郵便は新住所に来てしまいます。
従って、郵便受けに南京錠を掛けました。
運転免許証の住所は変更してないので新住所での身分証明書に使えなくなり、かと言って旧住所で使うこともあり、どうしましょうか。
家屋の修繕、リフォームの工事をする必要があるので実際に住むのはまだ先です。
書類上は自宅の改築工事中で仮住まい、です。
<続く>