« November 2023 | Main | January 2024 »

December 30, 2023

2023年の私的10大出来事

日頃更新を怠っていても年末は必ず一年を振り返るテーマは、映画ベストと私的な10の出来事です。
映画については年跨ぎにするとして、今日は出来事です。
長くなります。
====================

2023年の私的10大出来事

1位 中古住宅の購入とその後のリフォーム
これは断然首位です。
いつかは一戸建に住みたいと思ってはいましたが、借りていたトランクルームが閉鎖されることになり、荷物の行く先を求めて年始から中古住宅を探し、4月に購入契約を完了しました。
そこまでは大変スムーズに進みましたが、リフォームも大変ならそれに伴う補助金や減税手続なども大変です。
現在もリフォームと手続や作業を進行させてます。
そこで宅建士や土地家屋調査士、今は建築士や工務店の人たちと会うようになり、別の世界が見えるようになりました。
4位もこれがなかったらありません。
2024年も引き続いてこれは大きな出来事になるでしょう。

2位 ミニシアターの閉館
一時的に頭の中がこれでいっぱいいっぱいだったこともありました。
これまでも映画館の閉館は眺めており、閉館を惜しんで映画を観に行ったこともありましたが、所詮は他人事でミニシアターの数が減ることだけを残念がってました。
ところが、2023年の場合は通っていた名古屋シネマテークと名演小劇場(当初は休館、後に閉館)だったので驚愕し動揺しました。
特にシネマテークは最も信頼していたミニシアターだったので閉館発表時におろおろしてどうしたらいいのかわからず、散々迷った挙句に閉館日の7月28日直前までなるべく通うことを決心し、体力的に精神的に疲弊しても実行しました。
シネマテークのあった今池・千種は独特な文化を持つ街なので、哀しくてシネマテークのない街にはその後行けませんでした。

3位 ナゴヤキネマ・ノイ開館の発表
上記のようにミニシアター系映画を観る場所を気持ちとしては半分ほど失い、精神的にまだ揺れ動いていた12月5日に名古屋シネマテークの跡に新館であるナゴヤキネマ・ノイが2024年2月に開館すると発表されました。
シネマテーク閉館で悲しんでいた人たちは狂喜乱舞して大歓迎し、私もそのひとりとなりました。
同時にクラウドファンディングが始まり、あっという間に目標額は達成されて、さらに目標額を引き上げて続行中です。
Twitterでの反応を眺めていればそうなって当たり前ぐらいの反応に見えました。
私はまだ寄付してないものの必ずや寄付します、もう失いたくありませんから。

4位 園芸の意味を初めて知ったこと
1位で書いたリフォームには庭も含まれますが、業者に頼める段階に達してないので我流で手を入れ始めました。
草刈くらいはしたことがあり、生ゴミからの堆肥作りはベランダでしてますが、園芸作業はしたことがなかったので図書館で本を読んだりYouTubeで動画を見たりして勉強し、剪定から始めました。
でも、作業をするには事前に植物名を知ることが非常に重要とわかり、植物自体は知っていても名前は知らない特性も知らない状態から和名を相当覚えるところまでは順調に来ました。
植物の生理は大学生から学んでいますし、伸び過ぎた樹木を胴切りするのは許せないと思っていたので、剪定にはすんなり入れましたが、園芸品種の売り方、多年草と宿根草の違いなど、どうしても園芸の考え方や用語に馴染めず、その先に進めませんでした。
そして、ようやくわかったことは、私は園芸品種に興味がないどころか嫌いで、園芸学が植物生理学と相入れない学問であることでした。
園芸ってそんな考え方なの?科学じゃないよ!とわかると、私が元職場で浮いていて仕事の話が今ひとつ噛み合わなかったのも当然で、官僚的思考に反発したことと合わせると、よくまあ勤務していたものだと今さらながら苦笑しています。

5位 Covid-19の5類移行に伴うコロナ禍明けムード
私の想像や予想を超えることばかりでお手上げなのがこれです。
ゴールデンウィーク明けに5類に移行したCovid-19にどう対応すべきなのか、あまりマスクを着けたくない私でも始めは戸惑いました。
周囲に合わせるかのようにガードを徐々に緩め、マスク着用は混雑している時のみになり、旅行も気軽に行くようになり、その結果監視されてないと思うとぐっと気楽になりました。
しかしながら、旅行する人がここまで増えるとは予想外で、逆にそれが原因となって旅行を躊躇することもあります。
制限の厳しい航空機はまだ搭乗を再開させてません。
そんな状況になって改めてコロナ禍時の心境を他人から伝えられると、世間はそんな対応をしていたんだ、己を追い込んでいたんだと驚きます。
私なんぞは当初マスク入手が困難だったので未着用のまま閉鎖も関係ない観光地に行き、がらがらの列車の非日常ぶりを楽しんでいたのです。
今、思えば、感染者の割合が非常に低かったからがらがらの列車内で感染する訳もありません。
その後は多少なりとも緊張感、その大部分は監視されていることへの緊張感があってマスクをよく着けるようになりました。
それでも恐怖感は持っておらず、ワクチンへの拒否感も全くなく、人に会いたいと切望もせず、通常に近い精神状態で過ごしていたのは確かで、世間一般との違いに驚きます。
また、年末年始が近づいて感染者急増と言われるからなのかマスク着用者が増え、行動を観察していると世間は感染の原理云々を基に防止策を取っているのではないとようやく理解しました。
呼吸器系の感染症だから手洗いに励んだって小さいリスクをより小さくするだけ、うがいも帰宅した時に着いていた病原体を落とせたとしてもどのくらいの効果なのか疑問です。
やはり人との距離を広げることやマスク着用が最も効果がありますが、屋外や人が疎らな屋内で着用しても効果は非常に薄いので、利点と欠点を天秤に計って夏は極力しないなど自分自身で判断すべきと考えます。
コロナ禍は決して明けてないし、明けないかもしれないので、継続できてポイントを押さえた防止策を取るべきだと思ってます。
そんな考えなので私はコロナ禍で鬱になるはずもなく、従来と変わらない気分で過ごしたし今もあまり変わらない気分ですが、時にはあまりに混雑すると緊張感が走り、マスクを着けたり混雑を回避したりします。
一般の人たちはあの頃どんな気持ちで過ごしていたのか、今はどんな気持ちで旅行に出ているのか、どんな気持ちで感染防止をしているのか、何度も想像してみましたが、私にはさっぱりわからない年でした。

6位 日本社会の悪しき呪縛から抜け出せるかもしれないと抱く僅かな希望
2022年7月の安倍晋三銃殺事件以降、ずっと期待していた自公政権の衰退が裏金問題から見え始めました。
大阪維新の会も大阪万博の無理強いから傾きかけていると期待してます。
公明党も創価学会のトップだった池田大作氏の死去により低迷するでしょうし、幸福の科学の大川隆法氏も死去したので力を失って行くでしょうし、多少はマシな状況にならないだろうかと思ってます。
もちろんマスコミや野党などがまともであればもっと期待できますが、これがなかなかどうしてだらしなく、むやみに期待はできないのはわかってます。
統一教会も宗教界も経済界も一向に手を引く様子がありませんので期待はできないのかしれませんが、ジャニーズのセクハラ問題がやっと追及され、宝塚歌劇団のパワハラにメスが入り、BIG MOTORの不祥事を発端に次々と企業のごまかしが明るみになり、他にも悪しき慣習が改められそうな社会風潮になってます。
個人的には、やっとかよ!の気分です。

7位 ウクライナやガザなどの不穏な世界情勢
ロシアがウクライナに攻め込んだ時もウクライナを応援する気にならず、どっちの言い分もわかるけどどっちも悪いと思ってました。
イスラエルによるガザ攻撃も、ハマスが先制攻撃した理由もわかるけどイスラエルがどう出るか予想できただろうし、イスラエルもなぜそこまでできるのか理解できません。
米国もトランプ氏の扱いが理解不能ですし、各国も不穏な雰囲気を漂わせてますから、世界情勢は先行き不透明です。
COP27も開催されましたが、地球温暖化を緩和できるのか不透明です。

8位 イーロン・マスクによるTwitter買収の悪影響
ここからはぐっと小さなことになります。
私だけではなく買収後のTwitterはどんどん使いにくくなって不満たらたらです。
だからと言ってMetaのThreadsに移行したくもないし趣旨に同意できないので移行しませんので、不本意ながらまだTwitterに留まってます。
誰か買収し直してくれないだろうか?

9位 InstagramとLINEの利用開始
8位の出来事とは無関係に、Instagramはリフォーム状況を伝えたいし新しいことに挑戦したいと利用を始め、LINEは同窓会が使うというので渋々利用を始めました。
Instagramの方は全然フォロワーがいなくて、LINEの方は興味のない通知がじゃんじゃん来て、Twitterに比べると使いたくて使っているSNSではありませんが、Instagramはかなり見ているので価値は否定しませんし、オンラインの別の面も見られるのでちょっとは生活が変わったように思います。

10位 クラウドファンディングなどの寄付行為の急増
3位でも触れましたが、クラウドファンディングなどの寄付は多くするようになりました。
政府が予算をつけないからとか、制度が間違っているとか、システムが時代に対応してないとか、寄付に頼らざるを得なくなっている原因は沢山あり、すべきはそっちが先と思っているのでやたらと寄付するのは考えものだと思ってはいます。
そうは言っても変わるのを待っていたらなくなってしまいますので、失いたくないものへは率先して寄付してます。
これまでも災害時に募金したり映画製作に寄付したりしてましたが、寄付頼りが良い事でしょうか?
寄付金が多く集まって喜んでいいのでしょうか?
疑問を感じつつも今後も失いたくないものに優先して寄付します。

最後に、もはや大きな出来事でもなくなって習慣化しているのは、コーヒーYouTuberや動物園・水族館の動画を見ること、時間がなくてできていないけど鳥見とジャコウアゲハ幼虫の観察(今年に食草を見つけて一時的に熱狂)、もちろん映画を観ること、地域の歴史と文化を知ることと付け加えておきます。
逆に不本意ながら時間を割けなくなりがちなのが、海外科学記事を読むこととこのブログの更新です。
ゲームを止めても時間がなくてしたいことができていない今を思うと、勤務していた頃はどれだけ自分を犠牲にし、どれだけ勤務時間内に調べていたのか、もはや想像すらつきません。

« November 2023 | Main | January 2024 »