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December 31, 2024

2024年社会の出来事の個人的ランキング

2024年の社会の出来事を個人的にランキングしました。圧倒的に1位への思いが実体験も相まって爆発して長文を書いてしまったので、年内の更新は1位のみの中途半端な形になりました。2位以下は一気に更新するつもりです。

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1位 能登の地震とその後の国と石川県の対応の拙さ


2024年元日に発生した能登半島沖を震源とする地震に、私は正月に浮かれて出掛けた名鉄各務原線乗車中に遭遇しました。当然

、地震速報のアラームは鳴り響き、列車は運転見合わせになり、少ない乗客が顔を見合わせたことを覚えています。幸い、ほどなくして運転は再開され、大した支障もなく帰宅できましたが、帰宅後に被害状況を知ってビックリ、その後に入ってきた情報にもビックリしました。


翌2日には羽田空港での衝突事故があり、不幸中の幸いながらJAL機の乗客乗員全員が脱出できてほっとしたのも束の間、3日には小倉北区で火事が起きて今年はどうなるのか?と信仰心の無い私でも不安になったことを覚えています。


被災状況を見ておきたい、東日本大震災以来の習慣として行くことにしました。北陸新幹線延伸前に北陸本線に乗っておきたいと思っていたところだったので3月に富山県、石川県、福井県と回り、能登半島は行ったこともなかったので鉄道が動いているところまでにしました。


まず、富山県氷見市に行きました。氷見線に乗った訳ですが、この路線も初乗車でした。強烈な建物被害を前に普通そうに生活する人たちに圧倒され、翌日の石川県はどうなっているのか、どう対処したらいいのか不安になりました。


富山駅から七尾線の始点である津幡駅までの北陸本線内は普通でした。津幡駅に降りると臨時ダイヤの時刻表と様々なお知らせが掲示してあり、いよいよだぞと気を引き締めたものの、待合室に来る高校生は至って普通そうで却って不安になりました。


当時は途中の和倉温泉駅までがJR西日本とのと鉄道の運行で、七尾からのと鉄道に乗っても和倉温泉まででその先の穴水へは代行バスでした。七尾は駅前から被害が見られ、ビルごと倒壊して立入禁止になっていたり、海岸沿いの公園は液状化が起きたのか地面が波打っていたりして緊急状況でしたが、人々は普通に生活しているように見えました。水道が破損したため全国の自治体から復旧作業に当たっていて緊急事態の雰囲気が漂いましたが、至って普通で、何だったら七尾市役所に小さな貼り紙がある程度で、対応がこれでいいのか?と思いました。


和倉温泉へは七尾から一駅ながら、様相は全く違いました。駅前は、普段は温泉客で賑やかだったでしょうが、当時は寂しいくらいでした。少し先の交差点まで行くと渋滞が起きていて、明らかに普通でない行動をする人が沢山いることを示していました。さらに歩くと、旅館・ホテルの建物は素人目にも避難所にすらできないほど危険な被害が出ていました。また、工事関係者とどこに住んでいるのかわからないけれど帰宅する子供たちとその他の報道関係者ぐらいしかおらず、あたりは静寂、不気味な静寂でした。


日暮れになり、金沢まで来ると別世界でした。至って普通、むしろ北陸新幹線が来るぞとJR西日本が煽っている状態で、逆に気持ち悪く感じました。金沢駅構内を探しても地震に関するものは見つからず、地元の新聞ならばと思っても北國新聞はネジが外れている頓珍漢ぶりと私には見えました。


そんな光景を見ているので、県外の縁のない者が能登半島の住民の考えと石川県政を理解するのは無理だろうと思ってます。お殿様の居る金沢としもじもの居る能登に格差あって然るべしであり、それを外からやいのやいのと言うべきではないのでしょうと。私はおかしいと思いますけどそうなら辻褄が合います。


これまでの大震災とは明確に様相の異なる能登の震災(そもそも気象庁が名称をつけなかったことからしておかしいが)がどう変化していくのか、今後も注視するつもりです

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