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January 04, 2025

2024年に映画館で観た映画の総評

今年に、いやここ2、3年は昨年に映画館で観た映画のベスト10みたいなものを毎年つけてまして、日本映画と海外映画に分け、さらに劇映画とドキュメンタリー映画に分けてつけてます。2024年分もやりますが、今回は総評を冒頭に記しておきます。


2024年ベスト映画はとっくに決めてました。それは「関心領域」です。詳細はランキング内で書きますが、ナチス側の収容所所長公邸を描きながら隣接の収容所の様子を感じさせる手法にノックアウトされました。間接的描写を生かす映画が出現したことにもノックアウトされました。


描写方法が新しい点では他にも幾つかあり、個々の説明もランキング内でしますが、現在の建築や物を使いながらもSFに仕上げた映画で大喜びしていたのが恥ずかしいくらい普遍的方法になっているようです。


 また、現在進行形の感覚を取り入れることを日本映画は躊躇していた気がしますが、2024年は私が従来の感覚だけの映画を避けたこともあって日本映画もやっと追いついたと感じます。


分け方を補足する形にもなりますが、今はコロナ禍以降に製作本数減少の影響から旧作のリバイバル上映が盛んです。私も旧作をかなりの本数観ているので旧作のランキングもします。当然ながら昔の感覚で製作されているので、過去の作品であると頭の中でうまく整理できないと拒否反応が出てしまう一方で、過去に現代にも通じるテーマを描いていたり昔なりの美意識で仕上がっていたりすると惚れ込んでしまいます。なお、リバイバルと言っても4Kリストアやデジタルリマスターかされていますので映像はデジタル上映に慣れた人にも抵抗ないはずです、


最後に書いておきたいのは、「関心領域」は特別として、発見した!と驚愕するような映画に出逢えなかったのは残念でした。

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